2017年9月30日土曜日

【解説】ライン入力を用いたVCとPC音の分離方法

ゲーム外VC(SkypeやDiscordとかTeamSpeakとか)の音をPC(ゲームとか)の音と分離する方法です。
ソフトウェアミキサーやサウンドカードなどで行う方法がありますが、どれも一長一短なので方法の1つとして解説しておきます。

必要なもの
・ライン入力対応のPC またはマイク入力が塞がっていないならそっちでも代用可能
・ライン入力用の両方オスプラグの3.5mmフォーンプラグ
・HDMIやDPなどで音声出力可能なビデオカード or 2つ目のサウンドカード
・HDMIやDPの場合はモニター側に3.5mmフォーンプラグ出力があること

やること
簡単に説明すると、通常は同時に主音声を再生できないので、主音声はいつもスピーカーに使っている物を、通信用の再生デバイスはその他にします。
そして、通信用に設定した再生デバイスをライン入力でPCへ戻し、それをメインで再生することで、録画や配信の時にVCが入らずゲーム音だけ流すことが可能なります。

以下、私の環境の場合です。


最初に、ライン入力をどこから接続するか決めます。
私の場合はPCからHDMIでモニターに出力して、モニターからライン入力でPCへ接続しています。



Realtekを規定デバイスに、グラボのHDMI出力を通信デバイスに指定。



ライン入力を有効化



[このデバイスを聴く]にチェックをします。
このデバイスを使用して再生するに規定の再生デバイスであるものを選びます。


以下、SkypeやDiscordは通信デバイスに指定したものを選択。
OBSなどのキャプチャーデバイスは規定のデバイスを選択。

以上で録画にはVCは入らないけど、録画しててもVCがちゃんと自分には聞こえる設定が完了します。


基本的に、通信デバイスとライン入力さえ確保できれば、オンボードサウンドカードでも外付けサウンドカードでもオーディオインターフェイスでも同じことが可能です。
上記はあくまで私の例です。

ということで、もう1例を紹介します。
おそらくこちらは多くの環境で再現可能です。


Realtekのオプションから、フロントとリアの同時出力を可能にしておきます。



フロントは2nd outputとなるので、これを通信デバイスにして、フロントからライン入力へプラグをつなぎます。
後は上で説明した通りに録音タブのライン入力有効化からの流れと同じです。

ライン入力がない場合でも一応可能です。
ライン入力の代わりにマイク入力を使いましょう。
ただし、マイクが内蔵型やUSBの場合か未使用に限ります。

2017年9月26日火曜日

【PC関連】モニターのブラックアウト リンク切れ

モニターもグラボもPCも異常がないのに数秒間ブラックアウトしてしまう。

こんな症状に悩んでいましたが、原因が判明しました。
原因は付属のケーブルを使っていたことでした。

HDMIやDisplayPortとかDVI-Dなどの現在主流のコネクタですが、これらはデジタル信号でデータの送受信を行います。
1080p 60Hzなどでは問題ないですが、これが4k や 144Hzになると、一部のケーブルはデータ量限度に達してリンク切れを起こすそうです。
なお、これは変換アダプタや分配にも同じことがあるそうです。

問題の解決には、より上質なケーブルを入手する必要があります。
基本として、仕様に耐えれなければ不良品とも言えますが、自分の使いたい用途に合ったものを選ぶといいです。
HDMIもDPも、バージョンごとに可能なことが決まっていますので、wikiなどを参考に条件に合っているかを確認してケーブルを購入してください。
その時にレビューなどで「ブラックアウトする」とかいっぱい書かれていたら注意が必要かもしれません。
数件ならその人の環境の問題も考えられますが、ケーブルを交換すると治ったという話であればケーブルの問題かもしれないです。

ランダムで数秒間ブラックアウトする症状でお悩みなら試してみると良いかもしれません。
※自己責任で。

2017年9月25日月曜日

【メモ】VCとPC音声を分離して録画・配信する

-最初に-
自分用のメモであり、解説ではないのでご注意を。

-可能な例-
・サウンドカードを用いた方法。
オンボードでも後付や外付けでも構いませんが、1つのデバイスから複数の出力が可能な仕様であることが条件。
出力1(通常のアナログ出力)を規定に指定、出力2(デジタル出力など)をキャプチャーソフトに指定すると、出力1も2もPC音声が再生可能なので、出力1にVCを割りあえてることでVCを録音や配信に記録されないようにできる。

・Razer Surround
Razer Surroundを使った方法では、Razer Surround(以下RSと省略)エフェクトの有効無効に限らず若干の遅延が発生してしまう。
RSを規定に設定し、オンボード(Realtekなど)を通信デバイスに設定して、VCはオンボード側に設定する。
RSは指定デバイスをクローンするので、キャプチャーはRSに指定すればVCが録音に入らなくなる。
ただし、このデバイスを同時再生すると0.1秒ほどの遅延がRS側から発生してしまうのでゲームなどでは気になるかもしれない。

・Voicemeeter Banana
Voicemeeter Bananaを使った方法では、(以下VBと省略)出力がVBに固定されるがVCとPC音声の分離は可能。
しかし、コンマ数秒の遅延が発生している可能性がある。
なお、最小化は可能でもアイコンとしてタスクバーの右端には収まってくれないので邪魔。



・ハードウェアの分離
2台目のPCやiPhoneやスマフォでVCしてしまうという手。
既存のデバイスが利用できない可能性が高いので注意。
環境が整っているなら手っ取り早い。


・オンボード再生デバイスの同時再生
内蔵サウンドカードのRealtekなどを用いれば可能なことが多い。
リアとフロントの出力を同時に可能な状態に設定し、フロントにVCを割り当ててステレオミキサーでリアに出力するというもの。
しかし、フロントはPC音声が再生されてないのに、ミキサーに接続すると二重音声になってしまう。










-不可能な例-

・NETDUETTO β2
ライン入力として仮想ステレオミキサーを実装できるし、再生デバイスも追加される。
こちらは使い方が違うのは承知だが、同時再生不可なので使えない。
用途が違う。

2017年9月4日月曜日

【レビュー】LG ゲーミング モニター 24MP59G-P

iiyama ゲーミングディスプレイG2530HSU-B1 がブラックアウトする不良が発生し、交換にはクレジットカードが必要で、セール時に買ったので返品すると同じものが同じ値段で買えないということで、LG 24MP59G-Pを購入しました。

G2530HSU-B1よりも数千円安いですが、G2530HSU-B1がTNなのに対して24MP59G-PはAH-IPSです。
更に、iiyamaの方は1msにすると残像がすごく出ていたのですが、こちらの製品は最小限の残像で綺麗に見えます。
残像というのは画面全体ではなく、動いている物にノイズが乗るような小さなものですが。

iiyamaの梱包は、袋から出たコード類や、傷の付いた台座など、いい加減な感じだったので今回は梱包状態を撮影してみました。


化粧箱は低コストな感じですね。



ただし、結構厚みがあって頑丈そうです。



開封すると発泡スチロールが。



ポリエチレン袋に包まれたモニター本体です。



モニターの下にはまた発泡スチロール。



その下にはこの配置でコード類と説明書の入った袋とスタンドのパーツがありました。



保証書は封筒付きで、マニュアルまで日本語となっています。
iiyamaは英語でしたけど。



スタンドは金属のインナーフレームが入っており、軋みもせず頑丈です。
すべり止めのラバーっぽいものは滑ってしまうので一工夫してみると良いかも。
Acer iiyama BenQ は完全プラ製だったのでちょっとびっくりです。
※製品によって異なると思います。



コード類ははみ出すこともなくチャック袋に入っていました。
チャック袋なのは気が利いていて良いですね。
電源コードはACアダプタ付きのタイプとなっており、AC内蔵モニターよりも背面は低発熱で放熱する為の穴もありません。
ホコリが入らない分いいかも?排熱がちゃんとできればですが。



適当にOSDの画像も上げておきます。
最初に表示されるメニューです。



上から順番に






このモニターはFreeSyncと1msの併用不可となっていますが、応答速度はFreeSync有効時でも変更可能です。
なお、1msのみ有効にした場合はチカチカして目が疲れます。

追記 2017/09/26
上記の一部内容を訂正します。
このモニターは、応答速度がHighに設定されていると1ms相当で動作するようです。(測定できないので断言できません)
そして、1ms Motin Blur Reduction は1msにする為の機能ではなく、1msの時にブラーがかかるのを抑えるという機能なので、これがFreeSyncと併用できないだけで、1msとFreeSyncが同時に利用できない訳ではないです。

1ms Motin Blur Reduction の詳しい説明については公式サイトなどをご覧になってください。
ただ、一言言えるのは静止状態でも蛍光灯みたいに目がチカチカする状態になります。
1フレームごとに黒シーンを挿入するという機能なので、当然ながらチカチカする訳です。
個人的に実用に耐えないと思われるので不要な機能ですね。

あと、付属のケーブルを使うとブラックアウトする問題が発生しました。
この問題は、付属しないケーブルを利用することで解決しましたが、他のモニターでもよくあることのようです。
特に、4kや144Hzのようなデータ量の多い場合はケーブルがリンク切れを起こしてしまうので、より上質なケーブルが必要になることがあります。