2019年9月26日木曜日

RX 5700がフルスクリーン表示時にブラックアウトする問題の原因と解決

まず、この問題が発生する環境はAMDのCPUとRadeon環境の人です。

症状はデュアルモニター環境で、youtubeなどの動画サイトをフルスクリーン表示にした状態で、もう片方のモニターにカーソルを移動させた時点でシグナルロストしてブラックアウトするという問題が再現性100%で発生していました。
エスケープでフルスクリーンを解除したり、カーソルをフルスクリーン表示中のモニターに戻せばシグナルは戻り画面は表示されます。
Blenderも同様にシグナルロストしてしまい、BFVなどのゲームも180FPS出ているのにカクついてスムーズな動作はしませんでした。

原因はチップセットドライバーがインストールされていなかったことです。
RX 580からの移行だったので、一応VGAドライバーをクリーンアンインストールしてからインストールしました。
この時点でインストールされていたチップセットドライバーが一緒に消される仕様だというのを知らずに不具合の情報を聞こうと販売元に問い合わせるメール作成時に気づきました。
VGAドライバーアンインストール時にチップセットドライバーアンインストールの履歴も確認したので間違いないです。

不具合がない方も同様の作業をされた方はチップセットドライバーがちゃんとインストールされているか確認してみてください。

2019年9月5日木曜日

パンチング板に吸気ファンは煩い ファンの簡易防振対策

殆どのPCケースのフロント側吸気ファン取り付け位置はフレームに取り付けるような構造で、パンチング板などに直接取り付ける構造ではないですが、Q300Lのように廉価品でなくともパンチング板に直接吸気ファンを取り付ける構造のケースは存在します。

ケースファンは無装着状態ではスペック通りのノイズ値ですが、取り付けるとノイズ値は倍増します。
特に吸気ファンとして取り付けて吸気側に空気の流れを阻害する物がある場合は絨毯を吸い込んだ掃除機並にうるさくなるファンがあり、主にそういうファンはブレード部分が外側よりになっているファンに見られます。
このような場合は単純に取り付け位置を浮かせてやればいいので、取り付けネジにスペーサーを取り付けて5mmほど離れるように調整すれば解決します。



スクリューネジスペーサーなんて見たことないので、私はケースファンのスクリューネジに直接スペーサーを取り付けました。
スペーサーにしたのは100円ショップでも売ってる内径4mmの水槽向けホースです。
これを締め付け時にテンションが欲しいので6mmにカットします。



ネジを取り付け位置に挿し込んだらスペーサーを取り付けます。
ネジはサイズ付属のスクリューネジで、この内径4mmのホースはタイトですが回せば入りました。
柔らかいソフトなホースが使いやすいと思います。



ネジの頭が出ない程度に締め付ければファン側も十分固定されるので、4本固定すれば通常の取り付け時となんらかわらない剛性を確保できました。
指で触れながら締め付ければ感覚でわかりましたが、ケースファンの形状やケースの構造次第ではちょっとむずかしいかも。



隙間はこんな感じです。
この5mm程度の隙間で1200rpmや1800rpmのファンのノイズは半減します。
ケース次第では意味がないかも知れないですが。



ノギスで測るとだいたい5mmでした。
ネジ緩み防止の為に余分に1mm長くしたのがちょうどよかったみたいです。
ノギスは100円ショップでも簡易的なのが売ってますが、手元になければ5mmの長さで目印を付けた爪楊枝でも使えばわかると思います。


防振対策も兼ねる簡易ノイズ対策でした。
防振だけなら1mm程度の長さでカットしても良いかと思います。
ノイズ値は機器を所有しておらず、スマフォアプリでは性能不足で常時60dbとかになってるので全く参考にならないと判断して動画すらあげていませんが、ノイズが倍ほど減ったのは確かなので、パンチング板に吸気ファン付けてうるさいと感じるなら試して見る価値はあると思います。
稼働中に試すのは怪我やパーツの破損を招くので自己責任で。

2019年9月1日日曜日

マランツプロ Pod Pack 1 と ショックマウント/ポップガードセット

ロジクール G PRO ゲーミングヘッドセット(G-PHS-001)を使っていましたが、物理ミュートしてもデスクトップ音声がマイク側に流れてしまい、マイクを引っこ抜いても流れてしまうのでめんどくさくなってマイク一式購入しました。

アナログ接続ではPC側の性能もノイズに関わってくるので今回はUSB接続で選びたかったのでPod Pack1を選定しました。




購入したのは全てAmazonです。


Jupiter ポップガード ショックマウント セット ノイズ防止 48-52mm






ショックマウントとポップガードは後で説明します。



マイク本体については沢山の人がレビューされてるので今更不要かと思うので省略しますが、こちらに付属のマイクスタンドはとてもしっかりしていて実用上なんの問題もない代物です。
クランプ部分を見るとわかるのですが、1000円程度マイクスタンドは鉄板を溶接でクランプにした物と、写真のクランプのように一体化で鋳造と思われる2種類が主にあり、後者の場合はクランプは締め付け時の力で剛性不足だと変形して溶接が外れてしまうのでしっかり固定ができないのです。
こちらのクランプ頑丈な方で2500円ぐらいのちゃんと使えるマイクスタンド並みとか思います。



ところがこのマウントは2200円ぐらいと廉価なので仕方ないですが、バリが大量に残っていてメッシュにもほころびがそのまま残っている状態。



塗装も不完全だったり角などは剥げています。



至るところハゲハゲ




そして本体も歪んでおり




右側が曲がっていました。
この程度なら手で治せるのでまだいいですけど。




マイクとマウントの形状がちょっと合わないでスペーサー代わりにスポンジを詰めます。



両面テープで固定するだけ。




ついでに歪みまくってちゃんとゴムもかかっていなかったのでマウントのゴムをかけなおします。
まずはフレーム側にゴムを巻いて














マウントをぶら下げる



下のフックに対角線上にゴムを引っ掛ける











 下を全部引っ掛けたら上は適当にやれば取り付けできます。



 マイクは15cm離れて使っても感度良くノイズレスでVCできるので最高なんですけど、マウントはケチりすぎたかなとちょっと反省ですね。
中には1200円ぐらいで同じ内容の商品もあったんですが、流石に怖かったのでやめました。
同時に購入したAmazonベーシックのコードは音質変化もなく付属のコードじゃ短いという場合には良いかと思います。

2019年8月30日金曜日

BenQ GW2280 と GL2580HM-Sの発色比較

細かいレビューは沢山投稿されてるので発色の違いだけレビューしたいと思います。

まず、GL2580HM-SはGL2580HMのマイナーチェンジ版と思われるモニターで、TNパネルの60Hz/GtG1msモニターです。
144Hzモニターも買えたのですが、発色がどうしても気に入らずあえてこちらにしました。
デュアルディスプレイを構成するために同社のGW2280(VAパネル)を購入してマウントに取り付けました。







上がGW2280 下がGL2580HM-S
GWはVAパネルなので黒がクッキリとしているのですが、肉眼だと画像よりもはっきりとわかるぐらい明るい部分が全体的に白く、BenQに問い合わせてRGBsモードでフルレンジにして同じケーブルを使用してグラフィックボードの設定も統一した状態にしたのですが、何も変わらず白っぽいまま。
キャリブレーションも行いましたが調節可能範囲を超えてしまいお手上げ。

BenQサポートも手元の同じモニターで同じ現象を確認できるが、VAパネルはこういう発色はしないと返事を頂きました。
色合いまで全く違って表示されるので使用に耐えず購入元に問い合わせると返品対応をしてもらうことになりましたが、これが仕様なのか不良品だったのかは不明で、家族や友人からは「色がおかしい」「白い」「クソ」と言われたので異常だったのかなと。

展示品のVAパネルのモニターはもっと綺麗だったのでVAパネル自体がこんなものではないでしょうが、一部のハズレパネルはこういうことがあるそうです。
他のレビューでは発色は別に悪くなさそうに見えるので多分問題ないと思いますが、個人的には同価格のIPSパネル版GW2283を推します。

関係ないですが、BenQ現行品のスリムベゼルはシンプルかつVESA対応でスタンドもしっかりしていて無駄がないデザインがとてもかっこいいです。

2019年8月28日水曜日

Ryzen 3700Xを忍者五で冷やす

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記事の内容
前提1. 忍者五のファン換装による冷却性能の確認 800rpm(ストック)43.03CFM/1600rpm SY1225SL12H 88.11CFM

1. 3700Xを標準設定で温度確認
2. 3700XをCPB無効にして温度確認
3.3700Xを電圧1.25vで動作周波数4GHz固定で温度確認

ソフトはOCCT Ver5.3.3b4
アイドル時と5分のテストを計測。
テスト条件はデータセット小 16スレッド AVX2
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検証環境
AMD Ryzen 3700X
Radeon RX 580 8GB
ASUS TUF B450M-PRO GAMING(bios1804/AGESA1.0.0.3AB)
CPUクーラー 忍者五
ケース Q300L

チップセットドライバ 19.8.1


ケースファン
フロント排気 KAZE FLEX KF1425FD18-P 1800rpm 100.8CFM x2
トップ排気 KAZE-JYUNI SY1225SL12M 800rpm 68.54CFM x1
リア吸気 KAZE-JYUNI SY1225SL12L 1200rpm 40.17CFM x1

室温25℃ 湿度60%
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1-1.3700Xを標準設定で温度確認 800rpm版

アイドル時

温度は44℃~58℃
動作周波数は4.2GHzを前後。
電圧は1.43vを前後。


5分テスト

温度は67℃で安定
動作周波数は3.7GHzに落とされ
電圧は1.08v前後で変化
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1-2.3700Xを標準設定で温度確認 1600rpm版

アイドル時

CPU温度40℃~52℃ほどを上下する。


5分テスト

動作周波数は変動するが4.4GHzには達しない。
電圧はこちらも変動して動作温度が70℃以上にならないように変動する。
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2-1.3700XをCPB無効にして温度確認 800rpm版

アイドル時

温度は35℃~36℃
動作周波数は非ブースト時定格の3.6GHz
電圧は1V前後で低め


5分テスト

温度は63℃で安定
動作周波数はこちらも3.6GHz
電圧は変わらず1V前後

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2-2.3700XをCPB無効にして温度確認 1600rpm版

アイドル時





温度31℃~33℃


5分テスト

温度は56℃で安定

消費電力はスペック表記のTDP65W以上の75W前後になっています。
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3-1.3700Xを電圧1.25vで動作周波数4GHz固定で温度確認 800rpm版

アイドル時

温度は35℃~37℃


5分テスト

温度は87℃で安定
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3-2.3700Xを電圧1.25vで動作周波数4GHz固定で温度確認 1600rpm版

アイドル時

温度は34℃で安定


5分テスト

温度は81℃で安定
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まとめ
忍者五 Ryzen 3700X 動作温度
800rpm x2(Stock)1600rpm x2
アイドル高負荷アイドル高負荷
CPB有効51℃ 平均67℃46℃ 平均64℃
CPB無効36℃63℃32℃ 平均56℃
電圧周波数固定36℃ 平均87℃34℃81℃
CPB有効時の挙動は自動で制御が入るので温度については参考にあまりなりませんが、
CPB無効時は7℃の差があり、電圧と動作周波数を固定した場合は6℃の差がありました。
ファン換装は効果があるのが確認できましたが、ノイズは倍増するので1200rpmぐらいが妥協点だと思いますが冷却性能アップは限定的です。

注意点として、忍者五は25mm厚ファンしか取り付けができません。
140mmファン120mm互換ファンなども物理的に金具が入らないので使用不可です。
また、マザーボード次第ではASUS現行製品とかはCPUファン制御がDC非対応なので常時フル回転してしまうのでPWMファンが用意できるならそちらが良いかと。


追記とおまけ 2019/08/30

忍者五の表面温度を測定していたのを忘れていました。
こちらはピーク81℃の時のCPUクーラー表面温度ですが、虎徹や虎徹サイズのCPUクーラーに比べても表面温度は低めでした。
ヒートシンクの層内部や天板もほぼ同じ温度です。


閲覧ありがとうございました。

2019年8月16日金曜日

グラフィックボードの熱対策の為にケースファンを搭載したり色々やってみた話

使用しているグラボはMSI Radeon RX 580 ARMOR MK II 8G OCで、このグラボは背面に対しては全く排気をしない上に大半が前に排気されるというエアフロー泣かせなやつである。
グラボの前方排気はケースのフロント吸気ファンと風が当たりエアフローを乱す上にCPUクーラーが熱風を吸い込むので面倒であった。
この対策はフロント下段のファンを排気にして板で仕切ることでCPUが冷えるようになり改善された。


PPシートでカットした簡単な板



ケースやパーツの形状などに合わせるつもりもないシンプルな板状だが十分な効果を得られた。
その代わりに見た目が悪くなったが...。


話はまだ続く。
PCケースをQ300Lに交換したのだが、小さくなったことでグラボの側面排気がアクリルパネルに当たって、そのまま上下に排気が拡散して半分が吸気としてまたグラボのクーラーに取り込まれる状態になってしまった。
もちろん、こんな状態では高負荷で80℃前後まで上がってしまうのでファンも高回転でとてもうるさい。

ならば...
『側面に排気してエアフローを乱すなら前後排気にさせればいい』
あんまり良さそうに思えないがとりあえずやってみた。


ということで、側面をとりあえず紙で覆ってみたのだが、当然ながら冷却性能は落ちてしまい限界までテストすることもなく即中止に。


次に思いついたのは
『ファンをケースファンにして若干外側にはみ出させ側面から出る排気を上に送ろう』
というもの。


まだ保証が半年残っているのでヒートシンクは分離させずカバーとファンだけを外す。



だいたいの位置を決める為に仮置



コピー用紙でネジ穴の位置を確認する。
今思えばこの工程はいらなかったかも。



PPシートを加工



ピッタリハマるのを確認したら




ファンをシートに固定してシートをヒートシンクに固定してクーラー完成。



垂れ下がることもなくちゃんと使えそう。
ケースファンは1600rpmx2



温度はストックと比べて若干低くなったが風量が不足しているように感じる。
そもそもこのヒートシンクがTDP185Wに対して1cmのヒートシンクの厚みにヒートパイプ2本という貧弱さでファンがどうなろうが冷やしきれない疑惑がある。
ケースパネルを閉じると何故か温度が85℃を超えてしまいストックより冷えない結果になった。
排気はちゃんと上に送られているのだが、やはりファンの風量不足だろうか。



ということで、どこのご家庭にもある12cm 3000rpmのファンを搭載すると冷えるのは冷えるのだが、PCケースの中に掃除機があるレベルでうるさいので中断。
ついでにケースファンを繋ぎすぎというか、こいつが大食いらいでシステム全体のケースファンの回転数が下がってしまう電圧不足かと思われる状態になった。
これはケースファンのコネクタをケースファンコネクタ for VGAコネクタな変換ケーブルを使うことで解決できる上にストックファンと同じ挙動をするので静音化もできる。
ただし、入手性には難があり、800円程度の商品が3000円とかすることもあるので、1000円ぐらいで売ってたら1つぐらい買っておくといいかも。



血迷ってしまい、カバーが邪魔なのではと考えてまたPPシートでフレームを作成して純正ファンのみを搭載して冷やしてみたのだが、これも85℃を超えてしまいカバーの重要性を再確認した。


結局純正状態が一番冷えるというつまらない結果になってしまった。
いつもミドルグラボを購入するのだが、5つ購入したミドルグラボの中でもTDPに釣り合わないこんな貧弱なヒートシンクは初めてであった。
これではいくら風量があるファンでも冷えないのだと納得できる。
RX 5600が発売されれば飛びついて買う予定なので、こちらは売却予定で水冷化とか保証が切れるような行為は売却時の価格が下がりそうなのでやりたくない。
今回は保証が切れない範囲で試行錯誤してみたが、結局の所はサイドパネルをオープンさせるかPCケースに側面排気ファンがあることが最も効果的であると思われた。

オリファンモデルでここまで苦労するならリファレンスが良いのではと真剣に考えている。
冷えないうるさいと評判のリファレンスだが、そもそもクソ熱い排気を内部に拡散するオリファンはナンセンスだと思ってしまう。
コストが許せば最初から水冷を前提としたグラボが最高の選択肢かも。


2019/08/16 追記

RX 480 Nitroの製品画像を見かけたのだが、こちらのグラボはオリファンでサイドを塞いでいる形状になっている。
ピッタリとボディで覆ってしまえば前後排気仕様としてやっていけるのでは?と思いPPシートで加工してみた。


シートをグラボに合わせてカットするのに1時間以上かかってしまった。




隙間は思ったより少なくできたかと思っていたのだが、ほんのちょっとだけ鼻息程度の排気が出る感じ。
排気は全て前に吐き出され、構造的に後方にも排気されるのだが、この加工でも全く後ろには排気されなかった。設計がクソなんじゃね?



OCCTを回すとケース開放で74℃が最大で72℃ぐらいで安定した。
何故かよく冷えている。



ケースを閉じると+4℃で78℃になった。
この状態はストックより若干冷えている程度で誤差の範囲。

全ての排気が前に集中するので、一応1600rpmでケースのフロント下段のケースファンを回して排気しているのだが、それでも排気が追いついていない様子だ。
しかし、グラボの吸気にグラボの熱い排気が再度吸い込まれるようなことはなくなったのでファン回転数は落ちている。
だが、これではケースファンがうるさくて静音化どころではない...。

そのうち140mmケースファンに換装するので少しは改善できるかも知れない。