2017年8月4日金曜日

【PC関連】2017年8月版 現在主流のPCパーツ

このページでは、2017年8月現在に販売及び販売予定となっている製品の解説を行います。
個人的な意見も含まれますので、すべての情報を鵜呑みにせず、最後は自分で調べて完結してください。
なお、解説する内容はミドルからハイエンド向けの高性能な製品に限ります。

-CPU-
現在市販されているPC向けCPUは主に2つのメーカーから販売されています。
IntelとAMDから販売されていますが、数年前と違い両者は現在性能とコスパで争う状態です。
数年前までAMDのCPUはIntelのハイエンドなどに追いつくような性能はありませんでした。
その為、Intelはi3 i5 i7シリーズを中心に4コア8スレッドのCPUで何年間も販売を続けた結果、現在のプログラムの殆どは8スレッドまでしか対応しないなどの問題があります。
しかし、ここにAMDがRyzenシリーズを投入して、4コア8スレッドの常識が8コア16スレッドのRyzen 7 によって破壊されてしまったのです。

-CPU/Intel-
Intelの主力CPU
i3 ノートやローエンド向け
i5 ミドル向け
i7 ハイエンド向け
i9 新しい製品シリーズ ハイエンド向け

型番などの意味
例 i7 7700k
7 700 k
第七世代 性能(高ければ数字が大きい)オーバークロック可能

その他詳しくは別サイトを御覧ください。
i3一覧 i5一覧 i7一覧 i9一覧 アルファベットの意味

Intelは最近まで4コア8スレッドの製品を主流に販売していました。
ライバルであったAMDのCPUの出来が悪く、ハイエンド製品のスペックアップの必要性が薄かったからです。
しかし、AMDがRyzen 7 を発表するとその状態が一変します。
Ryzen 7 はi7 と同じ価格なのに倍のコアとスレッドを持ち、性能上も倍近く高かったからです。

現在主流の製品
i7 7700kなどの4コア8スレッドのCPU
i7 6950Xのような10コア20スレッドのCPU
i9 シリーズの10コア20スレッド以上のCPU
今後、i9シリーズを中心に更にコアとスレッド数の多いCPUが登場する予定です。

特に拘りなくゲームだけがしたいならば、やりたいゲームの推奨スペック以上の性能があるi5 i7の第七世代のCPUを選ぶと良いです。
ベンチマークなどがその参考になります。
https://www.cpubenchmark.net/high_end_cpus.html

Xナンバーやi9シリーズは、ゲームのみと仮定すると過剰なスペックなので、エンコードやゲームをしながら別の作業もするという人以外にはあまり向いてないとも言えます。


-CPU/AMD-
現在主流の製品
Ryzen 3 販売予定のエントリーモデル
Ryzen 5 ミドル向け 4/6コア 8/12スレッド
Ryzen 7 ハイエンド向け 8コア16スレッド
Ryzen Threadripper 多コア特化 8/12/16コア 16/24/32スレッド


AMDは今までAMD FXシリーズやAPU(A8 A10シリーズなど)が主流でしたが、これらの性能はIntelのハイエンドには勝てないものでした。(元々競合品ではない)
その為、「特にこだわらないならIntelのCPUを選べ」と言われていたのです。
しかし、AMDがRyzenシリーズを発売してAMDのCPUへの評価が一変します。
Intelと同等の価格で性能は倍近くあるという化物を出したわけですから。


-CPU両者の比較-
IntelとAMDの製品の特徴はいくつかありますが、同価格では現在AMDの方がコスパが高いです。
また、ヒートスプレッダー内の冷却材がIntelはグリスでAMDはハンダとなっており、グリスは熱伝導率がハンダに比べて低く数年で劣化するので、長期間の使用やスプレッダーを取り外さないならIntelのCPUは冷却能力的に不利とも言えます。
以上の理由から、単純に性能だけ求めてしまうとRyzenシリーズをオススメするのですが、従来のゲームにはi7シリーズが少しだけ向いていたりするので、将来性を狙ってRyzen 7か、現状維持でi7 7700kなどを選ぶかは自由です。


-CPUクーラー-
CPUにも冷却用のクーラーが必要ですが、ハイスペックなCPUの場合は大型の社外製クーラーが必要になります。
CPUを購入した時にリテールクーラーと呼ばれる小さなクーラーが付属していると思うのですが、(ハイエンドの場合は役に立たないので付属しないことも多い)
このクーラーは、ファンが小さくヒートシンクも小さいので、ファンが高回転でうるさく、しかも全然冷えないので熱をばらまくという代物。
動作確認用の物と思って、さっさと社外製の大きなクーラーに交換することを強く推奨します。(熱ければ熱いほど寿命も縮まる)

社外製の大型クーラーは、PCケース内に収まることが条件ですが、空冷式ならば12cmファンを搭載した製品が望ましいです。
ファンは大きければ大きいほど静かで風量も多く効率的だからです。
メーカーは特に地雷もないのでお好きなメーカーを選んでください。
オススメするなら個人的にはサイズの製品です。

水冷式のクーラーも存在します。
冷却液を循環させて冷やすというもので、液漏れの心配はほとんどないのですが、ラジエターの配置に困ったりすることも。
何より空冷式より冷えるとは言っても価格が高いので、本当に熱がすごいCPUに限って使うのが良いかもしれません。
オススメのメーカーはCoolerMasterです。

なお、各種クーラーは対応するソケットが異なります。
自分のマザーボードのソケットに対応していることを確認した上で購入しましょう。


-物理メモリ-
現在の主流の物理メモリはDDR4となっています。
従来はDDR3などでしたが、DDR4はDDR3より省電力低電圧で性能も高いというメリットがあります。
価格は若干高く感じられますが、大きな差はないですし、今後のことを考えるとDDR4しか選べないと思われます。
物理メモリは多様なメーカーの製品がありますが、個人的なオススメはCorsairです。
中でも永久保証があり、国内に代理店などがあるメーカーを選ぶと安心かもしれませんね。

容量は8GBあれば良いと言われていましたが、今では16GBが推奨となっています。
メモリは2個セットでの運用が基本なのでご注意ください。
動作周波数にも種類がありますが、体感速度の変化はほとんど感じられないそうなので、こだわりがなければ低めの製品でも問題ないと思います。
ただし、Ryzenシリーズには動作周波数がパフォーマンスに影響を与えるという話もあるので、必要が感じられれば求めるのもいいでしょう。


-マザーボード-
各種パーツを取り付けるのに必須なパーツですが、こちらももちろん進化しています。
各メーカーごとに特徴も異なりますが、重いグラフィックボードを支えるためにスチールでソケットを補強したり、熱が溜まりやすいVRM部分の冷却に力を入れた製品や、オーディオのクオリティを高めたりなど工夫が見られます。
これらの特徴は、ほしいCPUを決めてから、そのCPUに適合したマザーボードを調べて、気に入ったものを選ぶ必要があるでしょう。
基本的にどのメーカーの物も問題はないです。


-グラフィックボード-
GPUとGPU専用メモリとクーラーがセットになったものをグラフィックボートなどと呼びます。
こちらは、GPUをIntelやAMDが提供して、それを各メーカーが組み上げる形で製品化しています。
なので、性能はほとんど同じGPUとメモリ容量ならば変化はないですし、どのメーカーのものを選んでも問題はないです。

GeForceの最新のGPU

Radeonの最新のGPU


プログラムの推奨スペック以上の製品を購入することを推奨します。
なお、メモリは多ければ多いほど余裕ができるので、可能であれば容量の多い製品を推奨します。
ただし、容量だけが多くてGPUの性能が足らないと、宝の持ち腐れなのでご注意を。


-ストレージ-
現在はHDDとSSDとM.2SSDが主流です。
HDDはデータ保存用かつ大容量 ただし衝撃には比較的弱い 動作音が少々
SSDは高速なデータ読み書きと寿命の長さおよび省電力かつ衝撃に強い
M.2SSDはSATA3接続のSSDよりもっと高速なSSD

HDDはWDかHGSTが定番となっています。
両者は故障率の低さで有名で、WDの場合はIntelliparkという無駄に製品寿命を縮めてしまう機能があるので、これを無効化することが推奨されます。
HGSTは世界最高のHDDとも言っていいですが、価格は高いので覚悟したほうが良いかと。
なお、従来は7200rpmのHDDが高速で読み書きできると言われていましたが、現在ではより低速でも十分読み書きが早かったりするので、ノート向けのようなHDD以外は回転数の違いによる速度差は気にしないで良いでしょう。
なお、ノートPC向けHDDはどうしてもデスクトップ向けHDDより低速になりがちなので注意が必要です。

SSDはHDDと違い可動部品が存在しないで衝撃に強く、消費電力も低い上に動作音もしません。
容量あたりの価格は少々高いですが、これをシステム用に搭載すればあなたのPCライフは大きく変化し、もうSSDなしではいられないほどになるでしょう。
OSの高速起動とアプリケーションが一瞬で立ち上がるなど、ファイルの移動も高速で耐久性もあるので価格以外は文句なしと言えます。
ただし、時々ファームウェアのバグで動作に支障をきたす問題があり、これについては購入した製品のファームウェアなどを確認するなどして対応しなければなりません。
オススメのメーカーはCorsair SanDisk WD CFD 条件付きでSamsungです。
なお、Intelも販売していますが、性能の割に価格が高いので無視して良いかもしれないです。

M.2SSDは最近流行りつつある製品です。
SATA3.0接続のSSDでは限界があるということで、更なる転送速度の向上を目指して世に放たれました。
しかし、専用のスロットがマザーボードに必要で、その高速な転送速度もOSの起動時ぐらいしか感じられないそうで、スペックが転送速度を上回らない環境下では活かしづらいかも知れません。
長大なロード時間を有するゲームや、シングルプレイのゲームのロード時間短縮にはSSD同様に貢献できる可能性が高いですが、全員がロードが終わってスタートするようなゲームでは意味が薄いかと。


-電源ユニット-
PCの心臓とも言える重要なパーツで、このパーツの安定性や性能次第でPCの動作が決定します。
選び方は各種パーツのTDP及び消費電力を計算して、そこから100Wほどの余裕を持たせて電源容量を決めます。
次に、電源のグレードを決めるのですが、あまりにも安い製品は安定性に欠けることもあり、正常な動作を妨げる原因になったりするので、ここはしっかりお金をかけてミドルぐらいのものを買いましょう。
この時、参考になるのがレビューなどで、正常に動作しているか耐久性などについて書いてあったらしっかり見てみてください。
なお、極稀に発火事故などでリコールを受ける製品もあるので、電源ユニットは購入後も定期的にチェックをすることを推奨します。
購入者に対してリコールの情報は届かないことが多いのでご注意ください。

オススメのメーカーはCorsair Antec CoolerMasterなど。
買わないほうが無難なメーカー KEIAN 及び中古品

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